笑っていいとも・最終回
http://www.fujitv.co.jp/iitomo/
ヒトコト・・・この方は言霊をお持ちなのだと思います。
淡々と語っている様で、その発言のヒトツヒトツが胸に刺さりました。
かつて赤塚不二夫氏の葬儀において演じた、見事な勧進帳も今や語り草。
コトバの持つ力を、氏には教えられた気がいたします。
かつては“芸NO人”などと揶揄されたコトもあった様ですが・・・。
過日の安倍首相の発言を待つまでも無く、氏の芸風は立派な無形文化財だと
あたしは思います。。。
●グランドフィナーレあいさつ全文
すいません。すいません、立っていただいて。申し訳ございません。 こんなに集まっていただいて、本当にありがとうございました。お忙しい中。 出演者、スタッフのおかげで32年間、無事やることができまして。 まだ感慨というのがないんですね。 ちょっとホッとしただけで。来週の火曜日ぐらいから(実感がわいて)くるんじゃないかと思います。 明日もアルタに行かなきゃなりません。楽屋の整理がありますんで。私物がいっぱいおいてありますんで。 皆さんのおかげで、ここまで来る事が出来ました。 ま〜、考えてみれば、気持ちの悪い男でした。こういう番組で、以前の私の姿を見るのは大嫌いなんですよね。 何か、こう、気持ち悪い。濡れたしめじみたいな感じ。 嫌〜な、ヌメーっとしたような感じで。 本当に嫌でして、私、いまだに自分の番組見ません。 また、それで性格が当時ひねくれておりましてね。不遜で、生意気で。世の中、ナメくさってたんですね。 そのくせ、何にもやったことがないんですけども。 これがどうしたわけか、初代の亡くなられた横澤プロデューサーから仰せつかりまして、 だいたい3ヶ月か半年ぐらいで終わるんじゃないかと思っていたところが、32年になりました。 生意気なことでやっていたんですけども、その長い間に視聴者の皆さま方がいろんなシチュエーション、 いろんな状況、いろんな思いで、ずっと見てきていただいたのが、こっちに伝わりまして、私も変わりまして。 何となくタレントとして形をなしたということなんです。 皆さま方、視聴者の皆さま方から、私にたくさんの価値をつけていただき、またこのみすぼらしい身に たくさんのきれいな衣装を着せていただきました。 そして今日ここで、皆さま方に直接お礼を言う機会がありましたことを感謝したいと思います。 32年間、本当にありがとうございました。お世話になりました。
決して長文ではありませんが、その中に凝縮された万感の思いを感じます。