年頭所感 『あなたは歌で泣けますか・・・?』
『あなたにとってAKB48とはなんですか?』
突然こんな質問をされたら、どう答えますか・・・?
咄嗟に聞かれても、答えが出ないのではないでしょうか。。。
以下・・・ここで言うAKB48については、傍系ユニットである
SKE48・SDN48・NMB48を含んだ総称である事をご理解下さい。
改めて語るまでもなく・・・。
昨年のAKB48は、一年を代表する顔になったと思います。
世代ごとの知名度はさておき、あらゆるシーンで彼女達は大活躍しました。
その活動量に比例して、日本全国に続々とファンが増えて行きました。
わずか5年前、『東京・秋葉原発のローカルアイドル』だった事が
ウソの様に感じます。。。
私は多くの皆様より、幸か不幸かちょっとだけ早くAKB48を知りました。
正直に言いますが、この出逢いは単なる偶然でしかありません・・・。
その偶然のおかげで、実に多くの経験をさせて頂く事が出来ました。
その中には・・・嬉しい事も、悲しい事もありました。。。
一例をあげさせて頂きます。
2009年1月、SHIBUYA-AXで行われた『セットリストベスト100・2009』
その1位に選ばれた楽曲が、ご存じチームBの『初日』だったワケですが。。。
チームBのメンバーはもちろん、この時多くのメンバーやファンが一緒に涙しました。
私は今でも、あの当時の映像を観ると想いが込みあげて来ます。
初日は誰もが認める良い楽曲です。
メロディもさる事ながら、秋元先生がチームBそのものを宛て書きして
歌詞にまとめているのですから・・・それは魂の一曲と言っても
決して過言ではありません。
でも・・・それだけが泣ける理由では無いでしょう。
初日を含んだ、当時の『パジャマドライブ公演』
全部で209公演行われたのですが・・・この期間中、それはそれは筆舌に尽くし難いほど
様々な出来事が発生したのは、記憶に新しいトコロです。
喜ばしいニュースもありました、悲しかったり怒りを覚えた事も数多くありました。
その都度メンバーとファン、ともに同じ想いを刻んで来ました。
だからこそ・・・同じベクトルで一位を喜び、そして泣けたのだと思っています。
見方を変えれば・・・パジャマドライブ公演における、あれこれを知らずにあの映像を観ても
それが何故感動のシーンなのか、全く理解が出来ないと言えるでしょう。
私が考えるAKB48とは、『日々の公演の積み重ね』
その歴史を見続けてこそ、歓喜の時に出逢えます。
そしてその瞬間・・・自然と涙が溢れるのが、あるべき姿だと考えます。
『大のオトナがアイドルを見て泣く・・・。』とか
笑いたい人はどうぞ笑って下さい。
その想いがメンバーと同化出来た時、感動は大きなモノとなるハズです!
歌で泣けるって・・・素晴らしいと思いませんか?
私如きが、決めつけるべき事柄ばかりではありません・・・。
『劇場公演ありき』と言う持論は今も変わりませんが、地理的な事情もあるでしょうから
昨今のファン全てに当てはまるとは思っておりません。
・写真を熱心に集めるのもイイでしょう。
・接触こそ全てと言う考えもあるでしょう。
・『○○ちゃんで美味しくなりたい!』と言う野心も否定はしません・・・。
でも・・・ちょっと考えてみましょう
『卵が先か鶏が先か』ではありませんが・・・。
チームがあって、劇場公演があり、その先に個々のメンバーはいます。
メンバーの事を愛するのはもちろんですが、もっと俯瞰の眼を持って
劇場公演に対する姿勢や、今日に至った過程を少しでも学んで頂ければ、
もっと奥の深い見識が身に着くと思います。
ひいては、『必要とされるファン』になりうるのでは無いでしょうか?
誤解の無い様に申し上げますが、決して新規のファンを否定する気はありません。
実際の話、今日のムーブメントを支える大多数は新規と呼ばれる方ですから。。。
『古参が偉い』なんて思った事はありませんし、今からAKB48を応援する事に
なんら口を挟む物でもありません・・・。
これからのAKB48ファン
特に自らのパワーで、歴史を作って行きたいと考えている方がいたとするなら
このロートルの意見に、少しでも共感頂ければ幸甚であります。
『ファンとしての気概を持って』なんて言うと、いささか大仰ではありますが
真摯にひたむきに自分の夢を掴もうとしている、そんなメンバーに敬意を払って
我々ファンも、その歴史の目撃者になるべきだと私は考えます。。。
その結果として涙を流せたとしたら、それはステキな事ですよね。
もう一度言います・・・『歌で泣けるって、素晴らしいと思いませんか?』
ご拝読ありがとうございました。
2011.1.3 文責 メトロポリス@