予定調和を壊せ!

urano_kazumi2013-03-05



毎度おなじみの旅レポです。
手前味噌で恐縮ですが、公演レポよりも評判が良い様です(苦
それはつまり、あたしの旅行動におけるHENTAI度が高いと言う
裏付けなのかも知れませんが・・・。


約27時間の外出中、およそ20時間を電車・気動車の車内で過ごした
『水曜どうでしょう』の企画バリな強行軍、一笑に付して下されば幸甚です。



●セットリスト(笑

0726    0811
大宮    越後湯沢(1303C・E4系MAXとき303号)

0820    1015
越後湯沢  富山  (1002M・JR西日本681系はくたか2号)

1027    1116
富山    猪谷  (854D・JR西日本キハ120型)

1122    1227
猪谷    高山  (1828D・JR東海キハ48型)

1232    1439
高山    岐阜  (30D・JR東海キハ85系ワイドビューひだ10号)

1449    1503  
岐阜    大垣  (2529F・JR東海313系快速)

1509    1544  
大垣    米原  (235F・JR東海311系)

1548    1713
米原    大阪  (3487F・JR西日本223系新快速)

2434        0708
大阪    東京  (5032M・JR西日本285系サンライズ瀬戸

毎度のコトながら、あたしの組むプランは強行軍
そして・・・経路が意味不明w
ミクシィをご覧になっている方は、随時チェックを打ってあるので既にご存じかもしれませんが
簡単に言うと、埼玉から大阪に向かうのに日本海飛騨山脈を経由したってコトですw
一般論で言えば、全く理解のできないルートであるコトは承知の上。
しかしながらあたし的にはちゃんと理由も動機づけもあるのですw
結論から言うと、今回の旅(?)に関してはNMB48公演を観るのは決定的な動機では無く
たまたま抽選に当たったので、着陸点が難波になったと言うコトなのです。。。


そして・・・もうヒトツ、サブタイトル的なお題目がありまして
それは『新幹線に依存しない難波詣でルートの開発』でありますw
過去何十回もお世話になった、“最終のぞみ”には何の恨み←もありませんし
あたし自身、東海道新幹線N700系も決してキライなワケでは無いのですが
何と申しますか・・・『予定調和を壊す!』みたいなモノ?
ウソです、勝手にコトバを足しただけです(爆


先月の徳島は、諸事情あって全く乗り鉄出来ていなかったので
今回は・・・見ての通り、あくまで第一優先は『列車に乗る』と言うコト。
その中での優先順位もハッキリしていて・・・はくたか>ひだ>サンライズの順
その本旨は後程述べさせて頂きます。


以下、時系列にて



●E4系・MAXとき
埼玉県民になってほぼ30年、大宮に住んでいた経験もあるのですが
意外なコトに、大宮駅から新幹線に乗車するのはコレが初めて・・・。
最近はすっかりご無沙汰ですが、冬季はスキーをやったり他にも上越方面に向かうコトは何度もありましたが
このルートは基本的にクルマ移動なんですよね。


E4系に乗車するのは(たぶん)2度目、もしかしたら前回はE1系だったのかも知れませんが。
いずれにしてもJR東日本の新幹線車両には久しく乗っておりません。
わずか510円を節約しての自由席、階上ですから座席はリクライニングなしの3-3アブレスト
しかしながらオトナの2人利用なら違和感は全くなし・・・十分快適でした。
気になったのは上下方向の微振動、軌道側に原因があるのかはたまた車両の問題なのか。。。



●681系・はくたか
大宮から乗車時間わずか45分・・・越後湯沢のホームの空気は確かに冷たかった。
しかしながら天気はどピーカンなので、それほど寒いとは感じませんでした。
新幹線から在来線への乗り換え時間9分は十分余裕・・・時刻表でもこの乗り継ぎが推奨されています。
ちょっとだけスノーラビットを期待したのですが、残念ながらこの日の運用は“ホワイトウイング”
でも下車時にあらためて見たら、後方の付随編成だけがスノーラビットw
北越急行のホームページにある運用表とも違っておりました。


今回のメインイベントゆえ、ココは見栄を張ってロザをチョイス。
指定された10Cに深く腰を下ろし・・・さぁ、白銀の景色を堪能しようと車窓に目線をうつすと



『窓ガラス一面にバードミサイルがビッチリとorz』



さすがにコレはいただけないので、出発早々車掌さんにその旨を申し出ると
イヤな顔ひとつせず別の席に案内してくれました・・・。



そもそもなぜココが第一優先かと言えば・・・およそ2年後に開業を控えた北陸新幹線の金沢延伸。
コレが開通すると、ほぼ間違いなくこのルートを走る優等列車は消滅します。
それだけならあまり食指は動かないのですが、六日町〜犀潟のほくほく線区間で実施されている
在来線最速の160㎞/h運転も、当然見られなくなるワケでして
これは是が非でも体感しておきたい、それも出来れば雪のある季節に・・・。


日本屈指の豪雪地帯、しかも今年は雪の多い年
越後湯沢の駅から、それはもう一面の銀世界でありまして
何ヶ月もこの景色を見続ける、雪国の皆様にちょっと想いを馳せてみたりして
なんて思っているうちに、はくたかはしずしずと上越線からほくほく線に進路を変えて行きます。


実は十日町までは一度乗車経験があります。
ただしその時は普通列車・・・それでも相当な加速感を感じたモノですが
はくたかに関して言えば、そんなコトを全く感じさせない静かな車内
赤倉トンネル内で最高速を出しているハズですが、それが160㎞/h近い速度とは思えませんでした。
一部に有名な“美佐島駅”*1通過、目を凝らして見ていましたがホントに一瞬
十日町を過ぎてからの各トンネルは・・・いわゆる“耳ツン”を顕著に感じます。
子供は泣くレベルではないでしょうか? 自分も耳鼻はあまり良くないので耳抜きが必要でした。


乗車時間1時間55分、途中停車駅は直江津のみ
親不知付近では日本海の荒波を間近に拝見、ヲタ目線では糸魚川手前のデッドセクション*2も確認
あっけない程の時間で富山到着。。。



キハ120型キハ48型
富山始発の高山線特急も日に4本ほどあるのですが、劇場の時間を考えると使いづらいorz
しかしながら計ったように、普通列車の乗り継ぎでひだに接続するありがたいダイヤ。
しかもはくたかとも接続するとか・・・ローカル線の旅においては奇跡的と言えるパータンw
どちらもワンマン列車、乗り換えで降りた猪谷駅の鄙びた雰囲気はなんとも良かった!
飛騨古川までは順調だったのですが、次の飛騨国府で交換列車が3分くらい延着。
高山での乗り継ぎ時間はわずか5分、我々を置き去りに出発する心配はしていないけれど
昼時なのでなんらかの食事を調達したかったので・・・ソコに不安が残った。



高山駅でのひとこま
駅本屋脇に駅弁売場はあったモノの、この時点で時計の針は出発時刻orz
選ぶ余裕なんて無いので1000円札を渡して、『なんでも良いから早いやつ頂戴』と言ったのだが
このおばちゃんがメッチャ呑気で、すぐには団子を焼く手を止めない(汗
あげくメニューを差し出して来て、どれにするかと選ばせる。
イヤイヤ・・・こっちは焦っているのだが
再度『どれでも良い』と言うと、何やら大ぶりな箱の弁当を手に
こんどはゆっくりとレジ袋に・・・『袋いらない!』と奪うように受け取って列車に駆け込む。。。


うん、このケースだとホントに時間を読めているのはおばちゃんの方なんだよね。。。
多少遅れたとしても、発車させないコトをおばちゃんは知っているんだな。
でもね・・・首都圏に暮らしてる我々はその1秒が待てない、悲しい人種なんですよw




●キハ85系・ワイドビューひだ
コレも以前から一度は乗ってみたい車両であり、路線でありました。
みどりの窓口にて『1号車のなるべく前方希望』と言ったら・・・出ました“1号車1番A席”
つまり最前列の砂かぶり席w 運転手とあたしを遮るモノと言ったら透明アクリル板一枚だけ。
前方の景色はもちろんですが、運転操作も行路票の時刻までもその全てが丸見え
もちろん点呼の声も聞こえてきます。。。
隣の1C・1D席には熟年のご夫婦
15分位座って、気づいたらいなくなっていたので自由席の方だったのかな?
他の車両はソコソコ埋まっているのに、なぜか1号車はガラガラ
こんな特等席を選ばないとか、みなさん人生ムダにしていませんか?(爆


ドタバタの乗車だったので、まずはミクシィのチェックインとツイッターの処理
それがひと段落したトコロで例の弁当を見たら『対決駅弁 飛騨牛VS味噌焼きポーク』と言う長い名前w
ありがちな紐をひっぱると蒸気が出るタイプのアレ、味が濃い目でソコソコ美味かった。


前述の通り、運転席の全てが丸見え
最近の気動車ですから、変速段→直結段の切りかえは当然オートマチック。
いつもはエンジン音で聞き分けていたのですが、そのポジションもインジケーターで確認できる
もちろん車速も常に見えているし、自分の時計は秒単位まで正確に合わせてあるので
行路票と照らし合わせれば、定通か延着なのかも判ります・・・我ながら厄介な客だなw


詳しい事情は判りませんが、下り列車が軒並み数分の遅れ。
全線単線の高山本線ですから、当然ながら我々の乗っている列車も影響を受けます。
列車交換に時間がかかり・・・その都度、車掌から丁寧なアナウンスが入ります。
あたしはと言えば、そのアナウンスよりも先にリアルタイムに情報が見て取れる環境w
途中の鷲原信号所だったと思うのですが、運輸指令から無線が入って来まして
運転停車を通過にする指示が下りた模様で、運転士はカバンから赤ペンを取り出して
行路票に通過の矢印を記入しておりました。
そんな生々しいワイドビューひだの旅・・・不謹慎を承知で、これ位のトラブルはむしろありがたいw


担当運転士さん、決して線形の良くない中において
本則ギリギリの速度で回復運転する姿、頼もしかったしカッコよかった♪
カミンズディーゼルのエンジン音も高らか*3に、山岳地帯でも元気よく走るよね。
平地に降りてきての110km/h走行も軽々・・・とても良い列車でございました。



311系313系
特記事項はございませんw
首都圏ではほとんど見かけない、転換クロスシートがデフォなのは良いですね。



223系・新快速
米原→大阪への移動、当然新幹線への乗り換えも考慮していました。
しかしながら、ココまで予定通り行っているのとサブタイトルの件もあって
新快速をチョイスさせて頂きました・・・その差額は約2.5K・時間の差は30分。。。
結果、十分に新快速を堪能させて頂きました。


JR西日本アーバンネットワークが誇る旗艦列車である“新快速”
ヒトコトで表現するなら『速い・安い・便利』、どこぞの牛丼屋のキャッチフレーズではありませんがw
停車駅の数は優等列車レベルだし、主要駅における緩急連絡もかなり綿密。
転換クロスシートの車内は、どことなく高級感のある落ち着いた雰囲気。
そして何より速い・・・とにかく速い、スマホGPS読みで120km/h超えを連発!!
こんな電車、首都圏のどこを探しても走っておりません*4
その裏に尼崎の一件があるのは重々承知していますが、やっぱり早くて便利は正義だと思う。
関西で電車に乗る度に常々感じますが、この部分に関しては首都圏は逆立ちしても勝てないですね。



●201系・関西本線/大阪環状線
難波→梅田(大阪駅)の移動と言えば、誰しも御堂筋線を使うと思いますが
時間を持て余したあたしは、関西本線大阪環状線を使いましたw
どうせ市内発のキップなのだから、その方が地下鉄の運賃分浮くと言う計算
しかも大阪市交の高い運賃・・・わずか4.1kmの区間でなんと230円もするのです。
まぁ、こんなムダに電車乗り倒しているヤツが何をか言わんやではありますが(苦



JR京都線・人身事故
20:38頃、山崎〜長岡京間で人身事故発生の為運転見合わせ。
その一報はJR難波駅の電光掲示板で知りました。
まさにあたしはその区間を利用するワケですが、24時を過ぎての発車なので特に影響も無かろうと
タカをくくっておりました・・・若干酔っぱらっていたしねw


23時過ぎに大阪駅に着いたら、まさに混乱の最中でありました。
京都線東海道線)のホームでは、運転見合わせ中に本線に滞留していたであろう
数えきれない程の新快速列車が、まるで山手線の様なインターバルで発着を繰り返し
その行先は全て野洲・・・つまり、どんどん車庫へ逃がそうと言うコトでしょう。
乗務員の入れ替えも同時にあるらしく、ホームに車掌が5人くらい待機する珍事。


他方、特急専用の11番ホームは全く別の空気感。
と言うのも、23時を過ぎてこのホームに入線するのはサンライズのみ。
NHKBS放送が見れて暖房の利いた待合室は、お仲間と思われる数人の客が静かに列車を待っておりました。




●285系・サンライズ瀬戸
上記の事由で延着を予想していましたが、定刻通り入線・発車しました。
慌ただしかった23時台と違って、24時を過ぎた大阪駅は落ち着きを取り戻していたので
特に違和感は感じませんでしたが・・・。


大阪からこの電車に乗るとか、モノ好きの所業だと思っていましたが
驚くほど乗客がいるコトにまずビックリ・・・しかもほとんどの方はビジネスユーザーと言った風情。
夜行の高速バスであれば半額以下の料金、ビジネスホテルと寝台料金はほぼニア
始発のぞみで8:26東京着・・・それでは間に合わないと言う忙しい方々なのでしょうか?


自分のチケットは10号車17番、つまりソロ(個室B寝台の下段)だったのですが
なぜか17号室はカギが掛っている・・・つまり先客がいるってコト。
恐らく誰かが間違っていると察しがついたので、とりあえずロビースペースに腰を落ち着ける。
数分で車掌が廻って来たので事情を説明・・・車掌が17号室の住人をノックの連打で起こすw
どうやら女性らしく16番と部屋を間違った模様・・・確かに案内表記は間違いやすい書き方。
イコール16号室は空いているので、『ヲレはココでイイよ』と二つ返事。
車掌は申し訳なさそうに『ホントによろしい?、空いてる下段もありますよ』と言ってくれたが
なんとなく上段に寝てみたい思いもあったので・・・後に後悔したけれどw


個室寝台に乗るのは実は初めての経験。
扉を閉めてしまえば完全にプライベートな空間、この285系はあのミサワホームが開発に携わったと言うコトで
M-Wood張りの室内は、なんとなくビジネスホテルの一室を思わせる上質感があります。。。
ベッドの広さはあたしの身体でも寝るには十分、部屋の外に出るのは一苦労でしたがorz
10号車はモーターのある車両と言うコトですが、騒音に関しては全く気にならないレベルでした。
加速時など、時々インバーターの同期音が壁を伝ったりはしますが。


大阪出発後・・・しばらくギクシャクした運転をしているのは知ってました。
運転再開後間もない時間なので、特に気にもしていなかったし
何よりそんなコトを考える間もなく寝堕ちしてしまったので・・・。
そりゃそうでしょう、一日中列車に乗りっぱなしでその間一睡もしていないのだから(爆



目覚めたのは5時57分に沼津を発車した時、車掌のアナウンスが入りました。
ずいぶん早い時間からアナウンスするんだと思っていたら・・・。


要約すると
・昨晩の人身事故の影響で大幅にダイヤが乱れた、列車は現在30分程度の遅れで運転中
・この先首都圏の通勤時間帯に突入するので、更に大幅な遅延が予想される
・ついては途中から品鶴線に入り、品川駅で運転を打ち切る
東海道新幹線振替輸送するので、熱海でこだま800号に乗り換えると東京駅に7:20到着
・その場合、切符はこのまま使用できる(新幹線料金はJRもち)
・熱海到着は約10分後、乗り換えが可能なのは熱海のみ


つまり・・・『お前ら好きにしやがれ、ただし10分で結論出せよ!』ってコトw


これまた不謹慎な物言いで恐縮ですが・・・あたしにとってはサプライズ←
この期に及んで、またもや前述のサブタイトルが効いてくるとは思いませんでしたが
当然ながら振替には手を挙げず、そのまま目的地変更に付き合うコトに。
深夜大阪で乗車したサラリーマン軍団を含め、相当数が熱海で下車する姿が見えました。
ご苦労さまでございます。。。


遅れるのが判ったので・・・二度寝に突入w
再び目覚めたのは武蔵小杉駅のホーム、平時は走らないサンライズ瀬戸・出雲の車両。
それも14両編成の堂々とした布陣ですから、当然ホームの皆様の目線は我々に集中します。
こちらは高みの見物・・・ヲタクなんですみませんww


最終的に品川に到着したのは7:45位だったでしょうか?
10号車に残っていたのは3人・・・やはり過半は振替に応じたのでしょうね。
8番ホームに到着、ココは臨時ホームなのでしばらく留置出来るらしく
ツイッターでなべひろ氏より、あたしが下車した30分後にまだ留まっていたと言う報告を頂きました。



寝ぼけ眼にボサボサの髪
こんなコトになるならシャワールームでサッパリしても良かったかな?
なんて考えながら、山手線→常磐線を使って北千住へ
いつもは必ず浅草から乗るのですが、せっかくの都区内乗車券なのでギリギリまで駆使w
最後は安定のりょうもう号を使い、無事に帰宅させて頂きました。



呆れるほどの長文・・・最後までお付き合い下さった奇特な皆様に感謝します(笑

*1:ご覧になる奇特な方、くれぐれも音量に注意w

*2:681系は車内灯消えないので、何も変化は起きません

*3:決してやかましいと言うワケでは無い

*4:強いて言えば京急ですが、どの区間でも速いと言うワケでも無いので