NHK特集ドラマ『お買い物』

urano_kazumi2009-02-14

http://www.nhk.or.jp/drama/dramalist/okaimono.html


ほとんどテレビを・・・。
ましてやドラマなんてモノを観ないあたしが
珍しくドップリ引き込まれてしまった単編ドラマ
たまたま食事時に、おかんが観ていたのですが・・・。



●あらすじ

福島で暮らすおじいさん(久米明)と、おばあさん(渡辺美佐子)の元に
1通のダイレクトメールが届く。
東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。
カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、一念発起して
20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。
猛反対だったおばあさんも、おじいさんの強引さに負けて一緒に上京することに。
孫(市川実日子)をも巻き込んだ珍道中で、2人のこれまでの人生が
浮き彫りになっていく。
そして、老夫婦は20年前の東京のある光景を思い出す。

極めて端的に言うと・・・起承転結の“転”が全く存在しない。
いや、存在するのかも知れないけれど・・・視聴者に意識をさせない作り。
普通のドラマみたく、ストーリーを急転直下させる様な登場人物も出てこないし
主役を窮地に追い込むような事件も起きない・・・。
田舎から20年ぶりに上京した老夫婦が、真夏の東京をただブラブラと歩き
年代物のカメラを買って・・・孫のアパートで一晩厄介になる
そして翌朝、何事も無かった様に故郷へ帰って行く・・・。
ホントにただそれだけのストーリーなんです。


でも・・・思いっきり引き込まれてしまう何かがある。
『人間模様』なんて、簡単に片付けてしまえばそれまでですが・・・。



役者の妙であり・・・演出の妙であり・・・やっぱり脚本の妙であり



劇画チックなドラマが氾濫する昨今、『スロームービー』なんてコトバがあるのかアレですが
久々にイイものを観た気になりました。。。