ボケ倒し?!

urano_kazumi2015-06-10




お察しの通り、サンライズありきで強引に組んだルートw
先日の『(臨)北斗星搭乗記』にも書きましたが、北斗星カシオペアにおいて
A個室に乗車するのは、ほぼほぼノーチャンスであると思われますので
であれば・・・と、白羽の矢を立てたのがこの“サンライズ”でして
ぶっちゃけ、瀬戸でも出雲でも構わなかったのです(笑
着地点は18:00難波ですから、高松と出雲市からの迷走行路←
時刻表とにらめっこした結果、瀬戸の方がより自由度が高いと判断。。。


北斗星ほどでは無いにせよ、サンライズもチケット入手の難しい列車として有名。
今回も乗車2日前の夜、みどりの窓口にてマルスを叩いて貰うと・・・。


サンライズツイン以外は全部空いてます』


予想外の返事で拍子抜けでしたが、迷わず最上級の『シングルデラックス』をゲット。
しかも人気の高い禁煙室でした、コレは後に後悔したのですが。



●行路票

2200    0727
東京    高松  (サンライズ瀬戸)


0910    1018
高松    徳島  (うずしお5号)


1201    1315
徳島    阿波池田(剣山5号)


1332    1351
阿波池田  大歩危 (南風9号)


1405    1541
大歩危   岡山  (南風16号)
 

1549    1634
岡山    新大阪 (のぞみ36号)


2123    2345
新大阪   東京  (のぞみ64号)



都区内→大歩危 \12,570-
徳島→佐古     \160-
大歩危→都区内 \11,590-
サンライズ   \16,970-
うずしお     \1,500-
剣山・南風9    \1,180-
南風16       \1,830-
のぞみ36     \2,480-
のぞみ64     \4,820-
UDX駐車場    \4,000-

果たして・・・乗車当日。
後のスケジュールの関係で、秋葉原UDXの地下駐車場にクルマを預け
閉店間際の秋葉原駅びゅープラザへ。
乗車券を購入するのと同時に・・・『コレ、喫煙に変更出来ますか?』と尋ねたら
あっさり変更可能、わずか6室しかないシングルデラックスが少なくとも2室空いてたワケです。
ド平日とは言え、コレはなかなか驚きの事実であります。
サンライズって普通に空いているんですね?』とは、駅員氏の素直な感想でした(笑



◆21:48 東京駅9番ホーム
瀬戸の7連+出雲の7連、都合14連で堂々の入線。
上野駅13番線のソレと比べたら、やはりその瞬間は実にあっさりとしたモノ(笑
エキチカで購入した2割引←の点心と、よく冷えたプレミアムモルツを手に車内へ。
今夜のあたしの宿は・・・4号車25番個室。
ダブルデッカーの上階ですから、ホームを見下ろすような景色。


まずはスツールに腰をおろし、缶ビールのプルトップをプシュー(笑
1人用個室ですから、誰に気兼ねをするコトが無いのは嬉しい限り。


◆22:00 定時発車
少々雨が降っている様ですが、夜なので問題になりません。
件のビールを飲みながら、手持ち無沙汰なのでスマホでDMMの公演映像を見る。


◆23:00 小田原通過
寝台列車のお約束である、おやすみアナウンスが入る。
こちらもほろ酔い加減なので、とりあえずベットにゴロン・・・。


◆04:40 新大阪付近
通常のおはようアナウンスより、1時間以上早いタイミングで車内アナウンス。
東海道本線:柏原〜近江長岡間で先行貨物列車が動物と接触したため、当列車に約30分の遅延が出ている』とのコト。
大垣だったり米原だったり、やけに運転停車が多いとは感じていたのですが
やっぱりそう言うコトだったワケですね、こちらは急ぐ旅では無いので問題ありませんが(笑


ココで思い出したのが・・・あたしとサンライズとの相性。
実は2年前、大阪からの帰路に一度だけ乗車経験があるのですが
この時も大幅遅延で経路変更、挙げ句品川で運転打ち切りと言う結末。
2度目もコレとか、何かただならぬ縁なのでしょうか?(苦


◆05:30 兵庫付近
この日の乗客の中で、この事象に気づいたのはあたし位でしょうが
通常であれば山側の列車線(急行線)を走るハズのサンライズが、なんと海側の電車線(緩行線)を走っています。
どんな事情で経路変更したのかは知る由もありませんが、あたしにとってはプチサプライズ(笑
シングルデラックスならではの特典である、A個室専用のシャワールームでのんびりと“朝シャン”(←死語w
シャワーのお湯が出る時間は、普通のシャワールームと同じ6分間でしたが
オッサンが髪を洗い、汗ばんだ身体を清めるには十分な時間でありました。


この辺りから、各地への乗り継ぎに関するめまぐるしいアナウンスが車内に響き渡ります。
こちらは至ってノンビリしたモノですが(笑


◆07:00 岡山駅
ココでサンライズは瀬戸と出雲に分かれます。
本来の到着時間は6:27ですが、この時点で既に30分以上押しておりました。
岡山と言えば立派な政令指定都市であり、数多くの路線が乗り入れる一大ターミナル駅
午前7時と言えばまさにラッシュ時であり、ホームには数多くの通勤・通学客が見て取れます。
そんな中あたしはと言えば・・・自室の洗面台で歯磨きタイム(笑
前述の通り上階ですので、そんな喧騒を見下ろす優雅なひとときでありました。


◆07:45 児島駅
本州最後の停車駅はおよそ55分の遅れ。
一部単線の瀬戸大橋線宇野線)では、当然ながら通勤通学の足を優先させる運行。
こちらはその分、このまったりとした時間を余計に享受出来るので文句はありません。
鷲羽山トンネルを抜けると、そこは既に瀬戸大橋!
厳密に言えば・・・。
下津井瀬戸大橋〜櫃石島高架橋〜櫃石島橋〜岩黒島高架橋〜岩黒島橋〜与島橋〜与島高架橋〜北備讃瀬戸大橋〜南備讃瀬戸大橋〜番の州高架橋以上10の橋梁の集合体と言うコトなのだそうですが。。。
ココを渡ったのは実は2度目なのですが、前回は諸事情により全く印象がありませんので
今回は存分に堪能させて頂きました、あいにく曇天でしたが視界は良好。。。


◆8:25 高松駅
最終的に58分くらい遅れていたでしょうか・・・無事に高松駅9番ホームに到着。
少し離れた高徳線のホームでは、特急うずしお3号が定刻を過ぎても我々の乗り継ぎを待っていました。
本来のダイヤでは、駅前でうどんを食べてこの列車に乗り継げれば・・・なんて思っていましたが
慌てるコトは無いので、発車をお見送りしました(笑


果たして・・・香川県、言わずと知れたうどん県!
この駅も、別名さぬき高松うどん駅ですから。。。
この地に降り立って、うどんを食わずに立ち去るなんて考えられません(笑


朝っぱらから歩き回るのもツラいので、駅前にある“味庄”と言うセルフのうどん店へ
おばちゃんが一人で切り盛りしている、それっぽい風情の店構え。
定番の冷ぶっかけとお揚げを1枚・・・まぁ、それなりって感じでしたが満足しました♪


◆09:10 ふたたび高松駅
高徳線うずしお5号に乗車、自身初のN2000系気動車
ガラガラなのを承知で、あえて指定席券を買って全面展望が利く1号車に。
2000系と言えば、泣く子も黙る世界初の振り子式気動車ですから・・・前が見えなきゃ楽しみも半減(笑
実際、高徳線のRの小さな連続カーブにおいて、豪快にハングオン状態で進入する姿は一見の価値があります!
うん、一般人にとってはなんのこっちゃなハナシでしょうねorz


◆10:18 徳島駅
ほぼ定刻で到着、次の乗り換えまでおよそ2時間。
えぇ、ちゃんとその間のスケジュールは考えてありました。


2年ぶりの徳島、あたしにとってこの地は特別な場所。
まずは先祖にご挨拶と、駅前でタクシーを拾って墓参を敢行。
タクシーを待たせて、次に向かったのが著名な徳島ラーメンの店である“いのたに本店”
もっとパンチの利いた、ドロっと甘いスープを期待していたのですが割にあっさりしていて拍子抜け(苦
インターバル2時間で麺2食目は無問題・・・あとは駅に戻るだけ。。。


のハズでしたが・・・さすが徳島、市街地の幹線道路なのにタクシーの姿が無しorz
いのたにから駅まではおよそ2km、正直歩いても辿り着けない場所では無かったので
なんとなく駅を目指していたら、伊予街道沿いにバス停を発見!
まさか徳島でバスに乗るとは思っていませんでしたが、なんなく徳島駅に帰還出来ました。


◆11:30 徳島駅2番ホームにて
次の列車まで少々時間はあったのですが、ホームでまったりと。。。
この徳島駅、ホームの向こうに見えるのが徳島運転所の入替・留置線群。
高徳・徳島・牟岐・鳴門の各線区列車が出入りするこの駅は、昼間でもひっきりなしに車両が行きかっており
その全てが気動車ゆえ、独特のエンジン音とそこから発せられるディーゼルスモークが漂っています。
何と言うか・・・都会の駅では感じられない、人間が鉄道を動かしている感に満ちていて
あたしの様なヲタクにとっては、堪らない雰囲気を醸し出す場所でありました。


12:01 特急・剣山5号に乗車。
特急とは言えわずか2両編成、国鉄末期に製造されたキハ185系も自身初乗車。
高徳線同様、この徳島線も一応の高速化が図られているのでソコソコ飛ばしてくれます。
吉野川に沿って走っているとのコトでしたが、あまり川の景色を見た印象はありません(笑


◆13:32 阿波池田駅
徳島県三好市池田町字サラダと言う珍地名にある、山間の小さな駅。
ココで土讃線に乗り換え、乗車したのは高知行の南風9号。
発車後ほどなくすると車窓にあらわれるのが、四国屈指の景勝地である大歩危小歩危の絶景。
車内アナウンスにおいても、そのコトが知らされました。
その響きだけは見知っておりましたが・・・確かに素晴らしい渓谷美でありまして


『大股で歩くと危ないから大歩危、小股で歩いても危ないから小歩危』と言う由来に相応しいモノ
ちょっと、涙が出そうなくらいのインパクトを感じました。。。



◆13:51 大歩危駅
土讃線における徳島県内最後の駅であり、まさに目の前が渓谷と言う秘境駅
後に控えているNMB48公演のプロローグとして、ちょっとオチをつけてみたつもり(笑
実際には限られたスケジュールの中で、最も遠い場所がココであったと言うコトで
滞在時間はわずかに14分、上り特急列車の南風16号に乗車して
この壮大←なボケ倒しの旅は、晴れてエンディングを迎えたのでありました。。。



チャンチャン(笑