おなじみの旅日記

urano_kazumi2013-05-01

http://www.jrkyushu.co.jp/trains/yufuinnomori/
http://www.jrkyushu.co.jp/trains/sonic/
http://train.yoyaku.jrkyushu.co.jp/jr/pc/consumer/TopInitAction.do


先にお断りします。
例によって異常なまでの長文であります。
そして・・・オチは特にご用意しておりませんw
それでもと言う方だけ、スクロールして先にお進みください。




●お献立(笑

◆4月30日

0705    0905
成田    福岡  (エアアジアJW8541・A320-200)

1025    1233
博多    由布院 (ゆふいんの森3号・キハ71系)

1240    1339
由布院   大分  (4845D・キハ220型1500番台)

1445    1647
大分    博多  (ソニック40号・883系)


◆5月1日

1000    1103
西鉄福岡  大牟田 (西鉄特急・8000型)

1123    1223
大牟田   西鉄福岡(西鉄特急・8000型)

1415    1605
1430    1623
福岡    成田  (エアアジアJW8544・A320-200)

今回の行路・・・題して『はじめてシリーズ』(笑
福岡自体は2度目ですが、前回はレンタカーを使用したのと
帰路は500系新幹線に乗るコトを優先したので、JR九州管内の列車*1には全く乗らずじまい
更に言うなら西鉄や福岡市交(地下鉄)も今回が初体験となりました。


ソレもコレも、全てのキッカケは0705NRTと言う異常なフライト時間が原因w
この件は後述しますが、博多周辺で時間を持て余すのもイヤだったので
前日の夜、急遽時刻表を片手にプランを立案
あわててJR九州のサイトに会員登録→当該列車の予約をしたという次第であります。




福岡空港→博多
前述の通り、初めての福岡市交に乗車。
先月から解禁になった、交通系ICカードの全国相互利用。
博多の地でPASMOが使えるとか、何とも感慨深さを感じること数秒w
後のコトも考えて、福岡空港駅で5Kほどチャージしておきました。



博多駅にて
前述のJR九州サイト、実は決定的な不具合がありまして
予約を入れるのに列車名では指定が出来ないんですね*2
乗車駅と下車駅、および時間帯を入力して列車を特定するワケですが
“博多→大分”と入力すると、どうしてもソニック号ばかりが表示されてしまうorz
そりゃ確かにソニックのが安くて速いし、わざわざ久大本線経由で大分に行くモノ好きも
そうそういないとは思いますがw
そんな事情で由布院までを予約、何なら車内で精算しても構わないと思っていたので・・・。


発車まで30分ほど余裕があったので、博多駅の5番ホームにてぼーっと電車を眺めるプレイw
もちろん知ってはいたけれど、どれもこれも極彩色で強烈な個性を放つ車両達に改めて圧倒される。
いわゆる“三島会社”の路線に乗るコト自体が実は初めて、これ以降JR九州の本気度を思い知らされる
そのプロローグを味わったような気分になりました。。。



●博多→由布院ゆふいんの森3号)
発車時間のおよそ10分前に入線、まずは入り口で女性の客室乗務員がお出迎え。
今回乗ったのは2編成ある専用車両のうち、古い方のキハ71系(通称:ゆふいんの森I世)
およそ他の会社ではお目にかかれない、室内は木材と金メッキを多用した少々クラシカルな雰囲気。
確かに豪華ではあるのだが・・・正直『ボロっ』と思わせる経年劣化も見受けられる。
そもそもがこの車両、全くの新車では無く旧型の気動車に新しいボディを乗せたモノ
このあたりがJR九州の台所事情を如実に現しているワケなのだが・・・。


大型連休の狭間ながらこの日は平日、しかしながら人気列車として呼び声が高いゆふいんの森らしく
座席は80%以上埋まっておりまして・・・この稼働率は素晴らしいと思う。
特に全面展望の利く1号車は完全に満席、この理由は追々判って行きます。。。


出発前にちょっとしたハプニングが・・・。
あたしの予約した座席は、4号車7番D席(進行方向右側の窓際席)
反対側のA・B席には、三十代前半と思しき若夫婦が乗車して来ました。
着席直後、なにやらモゾモゾと夫婦で話している姿が
どうやらご主人の座ったB席(通路側)の、リクライニングが故障していた模様。
そのコトを車掌に申し出たトコロで、あたしはヒラめきました。


『車掌さん、よかったら自分が入れ替わりますけど?』


結構な乗車率ゆえ、よもや隣席に他人が座るリスクもあったのですが
こうするコトによってB席は使えなくなるので、あたし的にもメリットが生まれます
件の若夫婦に感謝され、車掌からもお礼を言われるウィンウィンな出来事w


10時25分、定刻に博多を発車!
あたしが大好きな気動車特急、決して騒々しいワケではなく
程よいエキゾーストノートが響いて参ります。
まず驚かされたのは、わずか4両編成にも関わらず乗務員の数の多さ!
男性車掌の他に女性の客室乗務員が4名も乗車、つまり1両にヒトリの割合で配置
この方たち、単に物売りだけではなく要所要所で観光案内もしてくれるんですね。
例えば車窓から滝が見える地点が近づくと、車内放送だけでなく各車両に現れて
フリップを片手に、そのうんちくを語ってくれるのです。
その間・・・運転士はと言えば速度を落とし、各車両で十分な見学時間が作れるように運転
そんなハナシは他の観光路線でも耳にしますが、これだけのサービスはあまり無いでしょう。
それ以外にも様々な仕掛けがあるのですが、ネタバレになるので遠慮しておきますw


2号車にはビュッフェスペース、本格的な供食設備を持つ列車は今は貴重な存在。
コレだけ彼女たちが頑張っていれば、ナンボか落としたくなるのが人情と言うモノ
昼食はしっかり摂りたいので、腹を膨らませない様にアイスクリームをチョイス
さすがにココはスジャータではなくw、高千穂牧場生産のバニラアイスクリーム。
JR九州地産地消にも腐心していると、ちょうど当日の西日本新聞に書いてありました。


冒頭書きましたが・・・正直言って種車由来のボロさが隠せない部分もあります。
例えば中間の2.3号車は、今時普通列車の車両でも見かけないコイルばねの台車を履いています。
そうでなくともハイデッカー構造で、重心が高くバランスが悪いのに
山間部のカーブが続くような区間やポイントの通過時など、想像を超えるような挙動を見せる瞬間があります。
自分は4号車に乗っていたのでエアサスだったのですが、ビュッフェに立った時にビックリしましたw


そんな台所事情の厳しさを、文字通り人海戦術で人気列車に仕立てて行く
その姿勢にいたく感銘を受けた次第・・・ホントに素晴らしいと思いました。
付け焼刃のホスピタリティではなく、列車に乗るコト自体を目的化させる数々の仕掛け。
それはあたしの様なモノ好きでなくても楽しめるように(笑
JR九州のホンキを見た気がします。



由布院→大分(キハ220型1500番台・普通列車
さして急ぐ旅でも無いのと、こんなローカル区間なのに奇跡的な乗り継ぎ時間の良さ
2つの理由で快適だったゆふいんの森を降り、普通列車に乗り換えました。
ちなみに・・・そのまま乗り続けた場合、由布院〜大分間をノンストップ
こちらは当然各駅停車、到着時刻で言うならその差はわずか19分しか違いませんw


この区間久大本線と言います・・・。
本線を名乗っていますが、実際には割増運賃の発生する地方交通線
あたしが乗った4845Dは単行、つまり1両編成であります。
コレも首都圏ではまず見かけませんが、路線バス同様運転席の脇には運賃箱と整理券箱
そして・・・正面には料金の表示板、この部分だけ見ればワンマンバスと一緒です。
地方鉄道の現実はココにあるんですよね・・・繁盛する優等列車があるだけこの線区はシアワセなのです。



大分駅にて
改めて申し上げますが、この地に降り立ったコトとHKT48の新任支配人とは何の因果もありませんw
間違っても聖地巡礼とか・・・そう言った思惑は微塵もありません、ホントにありませんww
この駅は改装間もないらしく、その構内は大変にキレイ
その意匠はすべて水戸岡デザインで統一されていて、とてもオシャンティでした。


大分と言えばやっぱり地魚が食べたい。
若干微妙な時間ではありましたが・・・繁華街を少し歩いて発見しました。
『二代目与一』と言う和食店、九州には多いのか寿司屋風のカウンターを持つタイプ。
そういえば某メンバーのご実家もこのスタイルでしたねw
2,625円の定食をオーダー
焼き物・お造り・酢の物・天ぷらがついて大満足。
酢の物に入っていたサバは完全に生、〆ていないサバはもしかしたら人生初の体験
大変美味しく頂きました。。。



●大分→博多(ソニック40号)
白いソニックを期待していたのですが、残念ながら40号は青いソニックでした。
1号車1番D席・・・つまりロザです、LCC使って海を渡ったヤツが何をしているんだか(苦
でもね、前日予約した九州ネットきっぷってヤツがものすごくお得感ありまして
なんと運賃が半額になるんですよ・・・しかも3日前なら更に500円引き
浮いた運賃は1780円、グリーン券が1,430円・・・そりゃロザに乗りたくなるでしょうよ
熾烈な競合関係にある高速バス対策なのでしょうが、JR九州のホンキを感じました(2度目w)


線路の構造上、小倉で進行方向が変わります。
ココでもロザの余禄、アテンダントが椅子の方向を変えてくれました。
実はこの青いソニックこと883系、普通では考えられない様な装備がついています。
それが・・・ロザの乗客のみに与えられた特権である“パノラマキャビン”の存在。
コトバで説明しても伝わらないので、リンク先の画像をご参照ください。
本来ロザを使うユーザーに、そんな需要がホントにあるのかは甚だ疑問ですがw
あたしにとってはご馳走以外の何物でもありません、今度は逆方面で日豊区間に乗りたくなる程
振り子電車独特のハングオン状態でカーブに進入する姿とか、一見の価値はあると思いますよ♪



福岡市営地下鉄空港線
福岡空港→博多・博多→唐人町唐人町祇園・天神→福岡空港
都合4回乗車しましたが、市交1000系・2000系・JR103系1500番台・303系
偶然にも毎回違う車両に出逢うと言う奇跡←
誰しも思うコトだと思いますが、福岡空港ってホントに便利な場所ですよね。



西鉄福岡(天神)大牟田西鉄特急・8000型)
昨日の錚々たる布陣に比べたら、この日はいささか質素でありますw
九州における私鉄の雄である西鉄、そのフラッグシップたる天神大牟田線
その顔とも言うべき列車が西鉄特急であり、そこに用いられる8000型であります。


特急と名乗ってはいても、特別な料金はいらない電車。
何度も申し上げておりますが、首都圏ではまずお目にかかれないパータンのヤツ。
転換クロスのシートは他地域でも見かけますが、横引きの本格的なカーテンは珍しいと思います。
アイボリーと赤を組み合わせた外観は、優等列車然とした堂々たる佇まい
更に言うとこの車両の全面眺望は中々のモノ、いくばくか座席料金をとっても良いレベルだと思いますw


基本的に観光要素はゼロ、あくまで沿線の皆様の通勤・通学の脚となる路線
データイムでしたがその旺盛な需要にまずは驚きました。
割と近距離で下車して行くモノだと思っていましたが、柳川あたりでも結構乗車率が高くてビックリ!
さすがに大牟田まで通しで乗っていたのは、あまり多くなさそうではありました。


その大牟田駅ですが・・・。
東口に出れば多少の商店もあった様なのですが、西鉄側の出口は開いている店が何ひとつ無いw
居酒屋風の店舗がわずかに2店ほど、時間的には11時を過ぎていたので決して早くは無いと思うのですが。
どこかで麺類でも食べられれば・・・なんて計画は脆くも崩れ去りorz
20分発のJR快速と23分発の西鉄特急、つまり今さっきまで乗車していた列車の折り返し
どちらに乗ろうか一瞬迷いましたが、到達時間がイーブンで250円安い西鉄をチョイス
博多に着くか天神に着くかの違いだけですから、あたしにとってはどちらでも良かったのですw



以上、先にお断りした通りオチはありませんw
最後までお付き合い下さった奇特な方、感謝申し上げます。

*1:一応在来線の扱いである“博多南線”には乗車しましたが、アレはJR西日本の管轄なのです

*2:あたしの使い方が悪いのかもしれませんが