行路票

urano_kazumi2017-07-05














●7月3日

1330     1548
東京     京都(のぞみ37)

1852          2021
新大阪    広島(みずほ619)

2109     2258
広島     三次(芸備線・1880D)



ホテルα-1 三次  泊

いわゆる“葬式鉄”ではありませんが・・・。
おしりが決まってしまうと、少なからずムズムズはしてしまいます。


JR西日本・三江線


その噂はかねがね・・・と言った感じですが
親方日の丸時代の国鉄を象徴する様な負の遺産←
誰がどう考えても、採算路線には決して成り得なかった悲しき生い立ち。
だからこそ・・・ちょっとドラマティックでもあったりして。。。


三次口・江津口、どちらを起点に選んだにせよ
全線を通しで乗車できる列車は、全部で日に6本しかありません。
今回は大阪で入院中の知人を見舞うのが最大の目的・・・。
その要件を済ませ、普通車指定席の乗り得感が高いみずほをあえてチョイス!
広島での乗り換えは45分強、駅ビルの中でどうにかお好み焼きが食べられました♪
ちなみに・・・今回の旅程において、コレが唯一マトモな食事とかorz





21時台の芸備線、2両編成のキハ47は見事な混雑っぷり。
そりゃそうですよね、広島起点で約37kmの井原市までは広島市内の駅。
古びた気動車とは言え、通勤・通学の立派な足なんですね・・・。





備北地方の中心地である三次市。
その玄関口でもあり、芸備線・福塩線・そして三江線と言う3つの路線のターミナルでもあるこの駅。
近年再開発が行われ、とても清潔感のある駅舎と隣接する駅前広場。
でも・・・夜間・早朝は駅員不在、駅前にはコンビニすらありません(汗
そんな土地柄ながら、幸いにして徒歩10分圏内にビジネスホテルあり。。。
後に判ったコトですが、客室の真下がまさしく三江線の線路であって
最高のトレインビュースポットなんですよね!
とはいえ、当方は23時過ぎにチェックインして5:00にはチェックアウトしているのでorz



●7月4日

0538          0931
三次     江津 (三江線・422D)

0955     1051
江津     益田 (スーパーまつかぜ1)

1124     1316
	   1345	
益田     山口 (山口線・2546D)

1336     1359  (山口線・666D)
1408     1431
山口     新山口( 同 ・668D)

1407     1449
新山口    広島 (こだま744)
1452     1710
広島     名古屋(のぞみ134)

1446     1731
新山口    名古屋(のぞみ36)

2042     2223
       2311
名古屋    東京 (のぞみ254)



新白岡→京都市内  \8,750-
大阪市内→広島   \11,120-
広島市内→新白岡  \11,990-
のぞみ37      \4,820-
みずほ619      \3,630-
Sまつかぜ      \1,700-
のぞみ36      \4,580-
のぞみ254      \4,050-
普通列車ロザ          \770-
ホテルα-1     \4,700-

果てさて・・・始発の三江線、単行の気動車に集うはあたしを含めて8名。
年齢と風体←はそれぞれですが、明らかなのは全員が地元住民では無いというコト(笑
更に言うなら、いわゆる観光客でも無い・・・。





愚直なまでに江の川に沿って走る当路線。
前述の生い立ちの関係で、高規格な口羽〜浜原間を除くと
全体の半分位の区間において30km/hと言う、極めて低速での走行を強いられます。
理由は至って単純、川と斜面のわずかな隙間を切り開いて線路を通しているので
常に倒木・落石のリスクを背負っているんです、故に運転士が障害物を発見しだい停止できる速度←
実際にこの時期、崖側からは伸び放題の草木が生い茂り
列車は常に“バサッ・バサッ”と音を立てて、その枝葉を蹴散らして行くのです。
大袈裟な表現かもしれませんが、その姿は『全長100km越えのジャングルクルーズ』(笑
そのロケーションは、なかなか見応えのあるモノでした。






おおよそ4時間の旅・・・ぶっちゃけ退屈するかと思っていましたが
殊の外見どころも多くて、終わってしまえばあっという間の出来事。。。
紅葉の季節とか、ZETTAIにキレイなんでしょうね。
秋になったら、もう一度くらいチャンスがありますかね?


さて、江津にたどり着いた後はどうにか太平洋側に戻らなくては・・・。
最速なのは伯備線経由でしょうが、ソレはあまりに芸がない(笑
かと言って木次線経由とか、調べてないけど確実に帰ってこれないパータン。
となれば、益田まで進んで山口線経由。
行路票の通り、ローカル線同士の乗り継ぎとしては比較的順調に新山口まで行けるハズでした。


が・・・しかし、、、
前日から密かに降っていた台風由来の雨、確かに益田ではソコソコの雨足ではありましたが
列車が止まる様な雨だとは全く思っていなかったんですよね。。。
実際・・・益田を定時発車したキハ40の単行は、津和野まで何の予兆もなく進んでいましたので。


津和野〜徳佐間が20km/h徐行、その他列車交換待停車。
山口駅での乗り継ぎ、20分のマージンがあったので何とかなるだろうと思っていましたが
実際にはおよそ30分の延着、うっすら期待していた乗り継ぎ待ちも無しorz


この先の展開は前述の通り・・・。
極めて幸運だったのは、山口線と言うバリバリの地方交通線ながら
データイムにも関わらず、インターバルわずか30分で後続列車に乗れた。
そして・・・絶妙なタイミングでのぞみに乗り継げたコト。
本来のこだま→広島でのぞみに比べて、約19分巻いてくれたおかげで
全てが上手く行ったワケなのです。。。


この後、帰りの新幹線が焼津付近で非常ブレーキ発動orz
東京駅着48分押しとか、いくらあたしが48Gのヲタクだからっていらない曳きがありましたが(苦
なんとか・・・無事に帰宅するコトが出来ました。。。



あけて本日・・・。
九州地区の豪雨の影にかくれてしまいましたが、島根県浜田市、益田市、邑南町、津和野町。
昨日あたしが通った街が、悉く『大雨特別警報』の発令地域に。
そしてもれなく、芸備線・三江線・山陰線・山口線が運転見合わせに陥るコトに。
実際、山陰線の岡見駅〜鎌手駅間では土砂崩れも発生したとか・・・。


1日違えば、間違いなく山陰のどこかで動けなくなっていたワケで
あの程度の遅れで、無事にスケジュールを消化出来たあたしは相当ラッキーだったのですね。



正直、今回の行路はちょっとリスキーかなって思ってはいたのです。
でも、ソレが気象的事象・・・ましてや7月上旬に台風とは夢にも思っていませんでした。
返す返すも、無事に帰ってこられたコトに感謝します(汗