妄想パラダイス 〜つづき〜


先日の続編です。。。
元ネタは・・・三十路超えのアイドルヲタなら判るかもw
あくまでパクリネタが基本ですので・・・。
あまりあたしの脳内を残念がらないで下さい(汗

〜数日後 いつものコンビニにて〜


前回、彼に声をかけて貰ったのに頷くことしか出来なかったmiho・・・。

その夜は言葉を交わした喜びと、何も言えない忸怩たる思いが交錯して
なかなか寝付くコトが出来なかった。。。


いつも通り、コンビニに向かう自転車を漕ぎながら
mihoは頭の中でロールプレイングをしていた・・・。


『何て話したらイイのだろうか・・・?』


やがて、いつもの明るすぎるコンビニに到着。。。
自転車をとめて、店内へと足をすすめる。




次の瞬間・・・mihoの目に飛び込んで来たもの。
それは、あまりに衝撃的な出来事・・・。



そこには・・・いつもの店員と笑顔で話すキレイな女性。
背が高く髪はショートカットで、ボーイッシュな雰囲気を持ったヒト。
時々、口元がアヒル口になるのがカワイイ。。。

その女性に向けられた彼の眼差し・・・。
その眼を見れば、それがどんな相手なのか判らないはずが無かった。


彼が『いらっしゃいませ こんばんわ』と
言うか言わないかのタイミングで
ガラガラと音を立てた自動ドアを出るmiho。




なんとなく気づいていたコトなのに・・・。
今まで、その思いを打ち消して過ごして来たのに・・・。
なんとなく気づいていたコトなのに・・・。




明るすぎるコンビニを背に自転車を漕ぐmiho

その頬には・・・ひとしずくの涙が伝っていた。。。





〜とある駅前のロータリー〜


水が枯れ、あまりにも寒々しい駅前の噴水広場。
その傍らに自転車をとめ、片隅にちょこんと腰をおろすmiho。。。
溢した涙が凍ってしまうんじゃないかと思う位・・・その夜は冷え込んだ。


同じ頃・・・駅のロータリーに一台のクルマがとまる。
運転していたのは、会社では中堅社員と思しきサラリーマン。
風体からして、外回りをしている営業マンのようだ。。。
遅くまで仕事をして小腹がすいたのだろう・・・。
駅前にある『夜鳴きそば』の屋台を目指しているようだ。


そのサラリーマンの眼に、mihoの姿が映った。


『どうしたんだろう? こんな寒い夜に・・・。』


普段なら見知らぬ他人に興味など持たない男だったが、その時ばかりは
よほど気になったんだろう。。。


思わず・・・。


『どうかされましたか?』
営業マンらしい、物腰の柔らかい話し方で声をかける。


『い、いいえ・・・。』
力なく答えたmihoの頬には、相変わらず涙の跡。


事情を察した男は、とっさに持っていたハンドタオルを差し出す。
男には似つかわしくない、赤いミニー&デイジーがプリントされたタオルだった。
男の好みだろうか? ほのかにフリージアの香りが染み込んでいた。


mihoは泣きながら笑って
『このタオル似合わない・・・おかしい〜〜〜』
笑顔が戻って来た。。。


男は不器用な人間だったが・・・この時はとっさの機転が利いた。


『オレさぁ、これからラーメン食うんだけど、よかったらどう?』
『ココのラーメン、家系ってヤツで美味いんだよ』


しばし男の顔をみつめるmiho・・・やや逡巡したが、すぐにコクリと頷いた。



ふたりの目の前には、濛々と湯気を上げる夜鳴きソバの屋台があった。
薄暗い駅前に・・・そこだけは場違いに明るい場所だった。。。



〜完〜

文中の内容はすべてフィクション・・・ですが、一部希望的観測もww