夢は汗の中に少しずつ咲いて行く花

urano_kazumi2013-02-13

http://www.akb48.co.jp/about/song/
http://www.ske48.co.jp/setlist/



2005年12月8日、AKB48は産声をあげました。
そんな彼女たちの第一声と言えば・・・『PARTY!』
ご存じPARTYが始まるよと言う楽曲のワンフレーズ。


後に1stシングルに選ばれた“桜の花びらたち”もそうですが
この2曲が無かったら、あたしがAKBヲタになるのはもう少し遅かったかもしれない
それ位インパクトを感じたし、今でも大切に思っております。。。


秋元康と言う稀代の名作詞家について、あたし如きが論ずるのもいささか憚りますが
氏が今まで世に送り出した幾多の歌詞の中に、個人的に注目している手法があります。
それは・・・『事実をありのままに描く』と言うコト。
残念ながら学が無いので、もっと専門的な表現方法があるのか知りませんが
とにかく無駄な比喩を一切省いた、ストレートな表現の歌詞に出逢った時
それが見事に琴線に響くのです。。。



ハナシをPARTYに戻します・・・。
いくら秋元先生でも、このリリックを書いた時点ではメンバーの真の素顔は知りえない
だからと言うワケでも無いのでしょうが、ココではオーディエンスの表情に対して
ズバッと切り込んでいます。


PARTY!
すべてを忘れて!
PARTY!
体 動かしちゃえ!
PARTY!
さあ 楽しみましょう!
PARTY!
夜はこれからだよ!

〜中略〜

何を照れてるの?
Stand up!
今はやるしかないわ お馬鹿になって!

PARTY!
もじもじしちゃだめ!
PARTY!
自分のスタイルで
PARTY!
大きく Clap your hands!
PARTY!
夜はこれからだよ!

空席ばかりだった劇場で、場馴れしてない我々を見透かしたかの様に
『お馬鹿になって!』と言い切ったこの歌詞は、見事としか言い様がありませんでした。
後に・・・『7:00PMの脳内PARTY』と言うコトバが出来たくらい
あの当時劇場に集ったファンと言えば、パブロフの犬よろしく
毎晩19時になると、例え何をしていたとしても『PARTY!』と言う彼女たちの声
そして満面の笑みとクラッピングが脳内で自動的に再生されたのです(笑


秋葉原48 一度観たら止められない
また明日観に来るでしょ?
必ず Come On! Come On!

えぇ・・・そんなん言われるまでも無く、ホントに毎日観に行ったファン多数←
物理的にそれが叶わなかったあたしですら、時に信じられない様な言い訳を上司に吐き捨て
脱出するように会社を飛び出し、彼女たちに会いに行っていたのですから。。。



時は過ぎ・・・。
メンバーの裏側を赤裸々に記した、最初の曲が“初日”だと思います。
この件に関しては、最早語るまでも無いでしょう。
何かの記事で秋元先生は、『そんなに刺さる曲だと思っていなかった』と謙遜していましたが。
初日に関して言うなら、もともと楽曲が持っていたパワーもさることながら
チームBが紡いだ209公演の中で起きた、まるで筋書きのない幾多のドラマこそが
この曲を神格化して行ったと言っても過言では無いと思うのです。



ありのままに描く・・・。
言うのは簡単ですが、実際にこれを書けと言ったらその苦労は想像以上でしょう。
他でもない秋元先生ですから、ファンタジーの世界はナンボでも書けると思うんです。
しかしながら、ココで取り上げている歌詞は“ノンフィクションのドラマ”
それも・・・選んだセンテンスがひとつ違っただけで、全く響かないモノになりかねない
内容がストレートだからこそ、必死にもがき苦しんで生まれたと信じたい。
それゆえに共感を得られるのではないでしょうか?


もうヒトツ。。。
このテの歌詞を世に送るには、ZETTAIに楽曲が良くなくてはいけません。
少し前のハナシをするなら、森高千里さんの世界感が当て嵌まると思うのです。
一見トンチンカンな歌詞ながら、斉藤英夫氏をはじめとする一流コンポーザー陣の曲に載ると
驚くほど聴きやすいポップスに化けた、ソレと同じ図式だと思っています。
秋元先生がストレートな詩にマリアージュさせた楽曲は、どれも最良のメロディではないでしょうか?



ココまで長々引っ張った・・・その本旨と言えば(笑
それは先日拝見した、SKE48・チームK2公演の序盤にパフォーマンスされる2曲
“兆し”お待たせSet listの2曲に感銘を受けたから。
お待たせ〜に関しては、そのまんまなのであえて何も申しませんが
初めて譜面を貰って、初めてデモ音源を耳にした瞬間の彼女たちの想いは
あの公演内容を観れば、手に取るように判ろうと言うモノです。


兆し・・・字面がいささか堅い様にも感じますが
日頃あたしがリスペクトを捧げている、deresuke氏のブログに書かれていた論調を拝見して
『あぁ、なるほど』と深く理解を致しました。
事実か否かはともかく、あの悲しい現場に立ち続けた勇敢で愛のある人達への想いを
秋元先生の観点で歌詞にしたとするなら、それはそれで十分に意味のあるコト。
そして・・・この曲のメロディも、我々のココロに深く刻まれる秀逸なモノであります。



公演曲って難しいと思います。
今の48Gにとってのセットリストとは、信じ難い位長命でなくてはいけません。
その間我々を飽きさせないレベルの楽曲を、平均16曲同時に生み出すワケなのですから。
その製作風景と言ったら、恐らく我々の想像を遥かに超えていると推察します。
しかも・・・悲しいかな、この楽曲たちはあまりおカネを生まない。
いちファンである我々が、ソコまでの心配をするのも越権行為だと思いますが(笑


そんな事情があってなお、常に驚きを与えてくれるのが公演曲。
えぇ・・・何が言いたいのか、もうお察しの通り(笑
秋元先生を褒め称えつつ、ハードルを上げる作業に勤しんでいるワケなのです←



期待しています!!