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urano_kazumi2015-04-28




つかの間の連休を貰ったので、少し足を伸ばして来ました。
我が家のある埼玉県から、およそ300km離れている福島・浜通りの被災地へ
3月11日付の記事にある通り、ボランティアなんて高尚なコトは出来ませんが
現状をこの目に焼き付け、現地で些少でも生産活動に寄与して来る。
ご意見は色々でしょうが、あたしに出来るコトはコレしかないと思っております。



東北道・加須ICから、栃木都賀JCT北関東道
そして友部JCTを経由して、いよいよ常磐道に入ります。
一応黄金週間に入っていますが、今日は圧倒的に仕事の方が多いのでしょう。
高速道路はどこも空いていて、順調に北上して行きます。
福島県内に入り、いわき市を通過。
広野ICに差しかかるあたりから、路肩にこの様な表示板が出現します。





数字は正直なモノで、帰宅困難区域に近づくほど線量の数値は大きくなって行きます。
この日最も高い地点で、およそ5.5マイクロシーベルト/時ほど。
ソコを通過するだけでは、何ら影響のあるレベルで無いコトは判っていても
自然と緊張感が出て来ます、そして車窓には除染土を詰めたと思われる黒くて大きな袋があちこちに。
否応なく、福島の現状を思い知らされました・・・。



南相馬ICで高速を降り、県道34号経由で国道6号へ。
南相馬市小高区・・・この辺りは津波の被害も大きかった所。
実際6号を走っていても、それらしき被害を受けた建物や冠水を示す看板が見られます。


南相馬市浪江町双葉町大熊町富岡町楢葉町広野町


何度もニュースや新聞の活字で目にした街を、次々に通過して行きます。
このうち浪江町双葉町の町境から富岡町夜ノ森までの、およそ14km間が帰宅困難区域に該当。
この区間は駐停車が禁止され、二輪車・自転車・徒歩での通過も出来なくなっています。
全ての交差点は黄色の点滅信号、交差する道路には頑丈そうなバリケードと警備員の姿が。
この区間には線量表示計が無いので判らないのですが、原子力災害本部によるレジュメによれば
最高地点で14.7マイクロシーベルト/時と言いますから、非常に高線量であるコトは素人の私でも理解できます。



車窓に広がる景色の中に、人の営みは全くありません。
いわゆるロードサイドにありがちな、様々な商業施設が点在しているのですが
その全てに人影はなく、出会うのは除染作業員の方々と警備員の姿だけ。
不思議に思ったのは・・・4年と言う歳月を経ているのに、各々の店舗がとてもキレイなコト。
もっと荒れていたり、うす汚れていてもよさそうなモノですが
まるでたまたま定休日かの如く、明日にでも再開できそうな状態の建物が大半に見えました。
もしかしたら除染が影響しているのでしょうか?



楢葉の道の駅、今は双葉警察署の臨時庁舎になっていますが
ソコで偶然見かけたのが・・・話題になった“AKBus”
我々の散財の一部が、こんなカタチでお役にたっているのであれば何より。。。
更に6号を南下・・・広野町からいわき市に入る頃、今日最初の海が見えました。
海なし県にしか住んだコトがないあたしは、もれなく海が見えるとテンションが上がります(笑
まもなくすると四倉漁港、ここも津波で壊滅的な被害を受けた場所だとか・・・。



この道の駅で昼食、海鮮丼1800円はまずまずのボリューム。
それよりも、540円(だったと思う)の醤油ラーメンが美味かった(笑
知ったのは帰宅後なのですが、私が訪問したわずか2日前に
AKB48のメンバー6名*1が、復興支援活動の一環として訪れていたとのコト。
その内容に濃淡はあっても、想いの部分では同じであると信じております。





この後・・・小名浜にも立ち寄り、干物や海産物をゲットして帰宅。
総走行距離650km・・・最近、あまりクルマで遠出をしないので少々疲れました。
考え方は人それぞれあるので、特におススメはしませんが
自分はあの風景を、さわりだけですが自分の目で見て来て良かったと思っています。
見たからと言って、何かが変わるワケではありませんが・・・。


48Gの支援活動同様、これからも被災地を想い続けるコトが大切ですよね?