とてもリアルな・・・。

urano_kazumi2007-11-24



以下・・・このお話は、私メトロポリス@が、
今朝の夢の中で起きた事柄であります。。。
脚色はしておりませんが、フィクションであるコトを
あらかじめ申し添えます(笑



小雪舞う東京・・・秋葉原
時間は、24:00を過ぎた頃。。。
ドン・キホーテ裏の街並みは、木々に巻かれた電飾が鮮やかではあるが
その風は冷たく、実に寒々しい・・・。
つい2時間前まで、どこぞのシアターで思いのたけをぶつけて来たと思われる
多くの男性達の喧騒に包まれていたこの場所も、今は静寂を取り戻し
ほとんど人の気配は感じられない。。。


私は・・・友人達と束の間の酒宴を楽しみ、帰途につく為この場所にやって来た。
とは言え、クルマを運転するのでアルコールの類は一滴も口にしていない。。。
ゆえに、この寒さが身にしみて感じられた。


ブルッと身震いをし・・・やけに照明が明るい自動販売機に近づいた。
ささやかな暖をとろうと、缶コーヒーを買うために。。。



その時だった・・・。
自動販売機の影にとても小さな人影を見た。。。



少女だった・・・。



その少女の顔を見た瞬間・・・『えっ!?』と思った。。。
何故なら、その少女のコトを私は良く知っていたからだ



まるで捨てられた子猫の様に寒さに震え、悴んだ手を必死に自分の息で温める
その少女の名前は・・・多田愛佳。。。
そう、ほんの数時間前にステージの上でスポットライトを浴びていた
らぶたん・・・そのヒトであった。



あまりの突然に驚きつつも、私は冷静に話しかけた。。。


『どうしたの?』



彼女は・・・今にも溢れそうな涙を押さえ


『お金を・・・少しでイイので貸してもらえませんか?』



消え入る様な声で・・・でも確実に訴えかけた。。。
恐らく、彼女は私を見た瞬間に知らない人間ではないと察したのであろう



経緯は判らないモノの、どうやら帰宅の術を失ってしまい
タクシーに乗る為のお金を欲している様だった。
私はとっさにポケットから裸銭を取り出し、1万円札を渡そうとすると


『そんなにいりません・・・。』と。。。


『いくら貸してあげればイイの?』と尋ねると


『2千円でいいです』とポツリ。。。



私は折れた束の中から2千円をばらし、彼女に手渡した
彼女は深々と頭を下げ、その場から駅方向に向かって歩いて行った・・・。



その後姿をだまって見送る私・・・。




〜Fin〜




再度申し上げますが・・・この物語はフィクションです(笑