映画『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』

urano_kazumi2016-02-01

at MOVIXさいたま(14:10〜16:10)

http://www.2015-nmb48.jp/


K列18番



昨晩に引き続き、今日も映画館へ・・・。
“映画の日”と言うコトで、安価で見られると言う事情もあるのでしょうが
他の作品と変わらないくらい、結構な客入りに驚かされました。
昨夜の指原ではありませんが・・・コア層・ライト層が入り乱れての鑑賞
『このテの映画なんて、ヲタクしか見ないだろう』と言うのは、村人ならではの
思い込みでしかないと少々反省をした次第であります。。。


序盤から1時間30分くらい、ほぼほぼオーディションからの時系列。
歴然としたヒエラルキー・そこに生まれる光と影、そして本店・支店の関係性。
追うモノと追われるモノ・・・およそ誰でも思いつきそうな題材を具現化した映像のオンパレード。
ストーリーテラーとして須藤凜々花を抜擢したのも、まさに想定の範囲内
矢倉楓子の家族に密着したシーンにおいて、多少のアドベンチャーは感じたモノの
極めて定尺と申しましょうか、48Gを知らない監督の目はこの程度の視野なのかと
誠に失礼ながら・・・ちょっと眠気すら感じた次第。



あのシーンに至るまでは。。。



いやはや・・・おみそれしました!
『ソコを見せちゃうんだ』と言うのが、あたしにとっては驚きでしかありません。


それは金子支配人と沖田彩華との面談シーン。
単にこの2人だけの関係性にあらず、NMB48というグループにおいて
結成当初からアンダーグラウンドの世界で、ずっとくすぶり続けて来たある事象に対して
実にストレートなコトバの応酬が繰り広げられているのです。
このシーンが100%リアルなのか、寸分でも色付けをされているのかは判りません。
いくらドキュメンタリーとは言え、ソレはエンターテインメントの世界でのコトですから。
むしろ台本ありきの演出だと思っていた方が、精神衛生上よろしいと思える位に。。。


この展開があって、序盤からずっと続いた平板な印象が瓦解しました。
全ては壮大な前フリだったんですね・・・『さすがお笑い文化の街・大阪らしい』と言ったら曲解が過ぎるかもしれませんが(笑


作品を見終わったあと・・・誰かのために公演を思い浮かべました。
それは、あの公演における楽曲の配置。
オーラスに涙売りの少女、アイドルのセットリストとしてはおよそありえない
心に突き刺さるダークな楽曲をオーディエンス投げっぱなし、そのまま終演を迎える稀有なスタイル。
意図的にハッピーエンドを嫌ったあたり、舩橋監督と秋元先生は似た思想の持ち主なのか?


イントロダクションの結びに書かれた『衝撃の問題作!』と言うコトバに嘘はありませんでした。